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こちらは、露草さまの書かれた小説「ずっと君と・・・」に私がイメージイラストを描かせて頂いたコラボ作品です。
皆様に楽しんでいただけら幸いです!
なお、露草さまのサイトはこちらです。ぜひご訪問して下さいね!

ずっと君と・・・ 1

つめたい風の吹き荒れる道の上でわたしは一人、あの人の影を追いつづけていた。
「待って。」と言ってもなかなか止まってくれない、その影はわたしをおいてけぼりにしていく。
もしかしたらわたしはとんでもないことをしてしまったのかもしれない。
そう思うとなぜか胸がとても痛くなった。

神隠しに遭ってから二年。千尋は小学校六年生になっていた。
この学年になったからには、もうそろそろ進路のことについても考えていかなくてはならないが
彼女自身まだやりたいことが見つかっておらず、両親や先生が「将来何をしたいんだ?」
と尋ねても「分かりません。」の一点張りで誰からも呆れられていたが、
そういう風に答えてしまうのも無理もない。
千尋は今、毎日のように見る夢のことが気になって仕方がないのだ。
次第に遠ざかっていく人影と、それを追おうとする自分。
やっと距離が縮まったかと思えば、とうに夢から覚めてしまっている。
そんな中途半端な終わり方が千尋の心をきつく締め付けていた。
そして悩みに悩んでたどり着いたのが、引越しの時に立ち寄った赤いモルタル製のトンネルだった。
しかし未だに一つのヒントも得られない。
「ここに何かあると思うんだけどやっぱりわたしの思いちがいなのかな。」
学校の帰りに何度か行ってはみたものの、結局はその繰り返しだ。
とうとうあきらめた千尋は黙って踵を返していった。
ある老婆からもらった髪飾りが切れたことにもまったく気づかぬまま